新装版 数学公式集をながめていたら,次の記述を見つけた。
が広義リーマン積分可能であっても,2つの関数の積が広義リーマン積分可能とは限らない。
確かにそのとおりになりそうな命題であるが,具体例を挙げなければ理解した気にはならないだろう。
ここしばらくの間,遠方,つまりでの例を考えていたのだが,なかなか難しい。
残念だが一旦保留し,解析入門 (岩波全書 325)を参考にして有限区間で例を作ることにした。
例.
として,区間で広義リーマン積分可能か調べる。
上端は問題ない。
下端は
as
より0でも広義リーマン積分可能である。