べっこう色の記録

かつては日記でしたが、現在は数学のことを多く書いています

驚かされた参考書の紹介

旺文社から出版された毎年出る! センバツ40題 理系数学上位レベル[数学I・A・II・B・III] (大学入試)を見て,大いに驚いた。
今の時代とは思えない参考書だったからである。
内容は問題が40問あり,少々の解説ののちに解答が書かれている。
この解説にはくせがありそのまま飲み込むにはなかなかつらい。
また解答には一切注釈や補足はなく淡々と答案が書いてあるのみである。
近年の参考書はとにかくわかりやすく,徹頭徹尾寸分のすきもなく書かれるのが普通である。
前回書いた箕輪先生の参考書などはそのなかでも群を抜いてすばらしい。
この参考書にはそういった,読む人のことを考えるという気持ちは感じられず,
付いてきたい者はついてくればいいというように言っているかのようである。
硬派?といえば聞こえはいいが,まるで教科書傍用問題集のように書き手が見えてこない。
この参考書をあえて購入する意義はいったいどこにあるのだろうか。
編集者も困ったことだろう。心中お察しする。
購入を検討する方は実際に書店で中を見てみてからのほうがいい。

ちなみに

は現代的な参考書で,書き手の森谷先生のパワフルさがそのまま感じられこれはおすすめできる。
こういった参考書で勉強して数学の力を身につけるのがいいだろう。