命題.
集合とそのべき集合の濃度について次の不等式が成り立つ.
.□
(証明)
単射により,である.
背理法.と仮定すると,全単射写像が存在する.
集合を考える.
写像は全単射であるから,あるが一意的に存在してが成立する.
このときまたはのいずれかが成立する.
ならば集合の作り方からで矛盾する.
ならば同様にしてで矛盾する.
いずれにしても矛盾する.したがって,が示された.(証明終)
一行目の単射の写像の矢印は要素から要素への写像を表す\mapstoを使ったのだが表示されず.
というわけでちょっとごまして記述してある.