岩手大学2015農学部第3問アを解く
問.
四面体OABCにおいて,辺OAの中点をP,辺BCを2:1に内分する点をQ,辺OCを1:3に内分する点をR,辺ABをに内分する点をSとする.ただし,とする.また,とおくとき,次の問いに答えよ.
(1) をおよびで表せ.
(2) をおよびで表せ.
(3) 線分PQと線分RSが交わるときのの値を求めよ.
解
(1)
かつ から
.
(2)
かつ から
.
(3)
2線分の交点をTとする.このとき,は各々の線分上にある条件から次の2個の表示を持つ.
線分PQ上に存在するから .
線分RS上に存在するから .
つまり である.
これより,を得る.
四面体の辺を幾何ベクトルとみなしているので,は線型独立である.
ゆえに係数比較可能でという3元1次連立方程式となる.
これを解いて,を得る.つまり である.
ジョルダン標準形再び
ジョルダン標準形をまた計算している.
2次正方行列の場合で大体の流れは思い出せる.
ただ,計算時に使う定理を証明せよといわれれば難しい.