最初,一般のでやらせるわりには,途中からで固定するためうまみの少ない問題である。
いつもどおりのルートの混じった定積分が登場するが,慌てずに因数分解して公式を使おう。
4.
の範囲において,直線が放物線 と円 の両方に接している。とする。
このとき,次の問いに答えよ。
(1) 円に接する直線の方程式をとするとき,をを用いて表せ。ただし,は定数とする。
(2) のとき,直線の方程式を求めよ。
(3) のとき,直線と放物線および軸で囲まれた図形の面積を求めよ。
解)
(1)
円の中心は原点であり,原点と直線の距離が半径に等しいとき接するから,
である。
(2)
放物線の接線の接点をとおく。
であるから,接点での接線の傾きはであるから,接線の方程式は
である。一般形に整理して
である。(1)より
分母を払って,両辺を2乗して整理すると
より
を得る。以上より接線の方程式はである。
(3)
求める面積は
である。