小問集合である.
昨年度同様,受験者を惑わせる,無駄に大きくどうでもいい数値設定である.
1.
(1) 2次関数 の最小値が負であるような定数 の範囲を求めよ.
解)
与えられた関数を平方完成すると である.
頂点の座標は なので, のとき最小値 である.
この値が負であるとは のことで,この不等式を解くと を得る.
(2) AチームとBチームがサッカーの試合を7回行う.
どの試合でも,Aチームが勝つ確率は,Bチームが勝つ確率は,
引き分けとなる確率はであるとして,Aチームの試合結果が3勝2敗2引き分けとなる確率を求めよ.
解)
3勝2敗2引き分けとなる試合結果が何通りあるか計算する.
勝ちを○,負けを●,引き分けを△で表すと,○を3個,●を2個,△を2個並べる組み合わせに等しい.
これは 通りある.
1つの組み合わせに対して,3勝2敗2引き分けとなる確率はである.
求める確率は である.
(3) 四面体OABCにおいて,
であるとき,辺ABの長さ及び四面体OABCの体積を求めよ.
解)
△OABに対して余弦定理を用いる.
より .
またより.
つまり である.
これより△ABC となる.
仮定より四面体OABCにおいて であるから,底面積を△ABCと見ると高さはOAである.
よって四面体OABC.