(3)の面積比で少しだけ驚いた.
試験会場で余裕がなくなっているとがむしゃらに計算することになるだろう.
実際には曲線と接線で囲まれた部分の面積なので,
被積分関数が因数分解できることを考えるとそうでもない.
4.
曲線をとし,曲線上の点における接線をとする.
(1)接線の方程式を求めよ.
(2)を実数とし,点は接線上にあり,点は曲線上にあるとする.
の範囲をが動くとき,の最大値を求めよ.
(3)接線と曲線で囲まれた図形は,軸によって2つの部分に分けられるが,
それらの面積のうち小さいほうを,大きいほうをとするとき,の値を求めよ.
(解)
(1)
からのときである.
よってである.
(2)
と定める.
となる.
微分して
であるからの範囲では増減表をかくことでで最大値をとることが分かる.
つまりはのとき最大値をとる.
(3)
直線と曲線の差はである.
の因数分解から軸よりも左側の積分区間はであり,
軸よりも右側の積分区間はである.
(左側)
.
(右側)
.
つまりであり,.