関数論を初めて学ぶと,たいていは関数論の美しさ?に惑わされる.
関数論における最大の定理たるコーシーの積分定理で催眠術にかかったようになり,
コーシーの積分公式ではっと我にかえり,そうこうしているうちに留数定理が登場し,
いつの間にかフレネル積分が終わっている…。
ぼんくらたる私も例に漏れずそうだったわけで,
後から独学した際には登場する定理ひとつひとつに代数学のような気品を感じた.
さてタイトルの定理はある意味で恐ろしい意味をもつ定理である.
複素関数の緻密さを象徴する定理ではなかろうか.