一般の測度空間に関する性質を調べる.
定義.
集合列に対して,
,
と定める.□
数列の上極限と下極限の類推で定義する.
命題.
ならば,である.□
(証明)
は集合体の定義による.
またとなる.
この二つを組み合わせて,後者も言える.(証明終)
これらの極限集合と測度の基本的な関係は以下の定理にまとめられる.
定理.
とする.
(i).
(ii)ならばが成り立つ.
(iii)かつならばが成り立つ.□
(証明)
(i)
.
(ii)
まずである.
次に集合列が集合の包含関係の意味で単調増加であるから,と変形できる.ただし,とし,である.
.
(iii)
集合列をと定める.
このとき(ii)が適用できる. (証明終)