前回は幾何学的ベクトルで導出した.
今回は方針は単純だが,計算が少々大変な方法で導出しよう.
定理.(平面上の点と直線の距離)
点 と直線 の距離は
で与えられる.
(証明)
のときは軸と平行な直線になるので,距離はとなるから示される.
のときを示す.
直線上の点と点との距離の二乗は次の式になる.
.
ここでより直線の方程式をと変形し代入する.
.
二乗を展開し,変数に関して平方完成すると,
となる.この平方の値の最小値が点と直線の距離となる.これは
であるから,
となる.以上より
が示される.(証明終)